自作キーボード歴3年ほどの私が、なぜ片手キーボードを作りたくなったのか、どうやって作ったのかを記しておこうと思います。
なぜ片手キーボードを自作したのか?
トラックボールが好き
私はトラックボールが好きです。Logicool の M575S を愛用しており、またメインキーボードも keyball39 です。
キーボードとトラックボールを一緒に使うと、トラックボール←→キーボード間での手の移動が発生します(当然)。これが鬱陶しいのです。
解決策の1つが keyball でした。キーボードにトラックボールを搭載することで、手の移動が無くなりました。とても快適です。
「keyball が Endgame だな」と考えるときもありましたが、やっぱり M575S も使いたいのです。右手に M575S、左手にキーボード、これも試してみたい、と思ったのが最初の動機でした。
ロマン
片手キーボードってロマンがありますよね。そうですよね。分かりますよね(圧)。
搭載したい特徴
既存の片手キーボード(入手可能)には、例えば Froggy があります。
個人的にはcolumn-staggeredが好きだったので、今回は断念。 ゲーム用なら色々ありますが、なんかちょっと違うんですよね。 好みに合うものが無かったので、設計を本格的に視野に入れ始めます。
欲しい特徴は
- column-staggered
- 数字行は要らないが、10キーは欲しい
に決めました。 10キーは個人的な需要です。Excelの入力時にあると便利ですよね。
試作1号機
基盤は作ったことがなかったので一旦見送り、とりあえずSU120で形にしてみることにしました。とりあえずでキーボードが作れてしまうなんて、SU120すごいですね。ケースは100均のブロックで作りました。
キーマップ
片手しかないので、なかなかシビアです。アルファベット26文字すら表には全ては出せないので、優先順位を決める必要があります。日本語を入力する機会が多いですが、英語の入力機会も少なからずあるので、結構悩みました。 結局、
- 母音とYの計6音を、人差し指と中指に割当
- (濁音でない)KSTNHRW を薬指と小指に割当(Mは入り切らなかったのでNの裏へ)
- Kの裏にはG、Sの裏にはZ、のように、濁音を裏のレイヤーへ配置
- 英語も入力することを考えると、(最頻文字列の)TとHは別の指に割り当てる方が良い
などと試行錯誤し、以下のように仮置きしました。
記号類は漏れがあったり使いにくかったりするかもしれませんが、都度修正ということで...
試作1号機の完成!
ということで "Southpaw_prototype" ができあがりました。 まだほとんど使っていないので、使用感を語るほどではないですが、とりあえず片手でも文章入力はできそうです。
やりたいこと
low-profile が好きなので、基盤制作する際にはlow-profileで作ろうかなと妄想しています。まずは基盤作成のお勉強からですね。
参考文献
偉大なる先人たちの記録です。
SU120
自作キーボード基板SU120の紹介 | e3w2q.github.io
SU120のキー割り当てをRemapで書き換える | e3w2q.github.io
プチブロックでケース作成
プチブロックでPiPi Gherkinのケースを作る | blog.alglab.net
配列
Wisteria - キーボードを最適に - かな出現頻度調査
左手骨折したので右手専用キーボードを自作した話 - Qiita
この文章はkeyball39で書きました。